令和6年 元旦 会長挨拶
本年も大神様の御慈悲を賜わり、希心會の会員一同が揃って新しき年を迎えさせて頂いたことに感謝申し上げます。
昨年は、希心會の四名の支部長が霊界に還りました。一方で三支部が新たに誕生し、四国徳島にも希心會の大曼荼羅を鎮座させて頂きました。また、東京道場を開設することができ、御山修行も感染症の鎮静化を受け、4年ぶりに本部御旗、支部御旗の下、導師、信者が共に行をすることができました。これもひとえに本部大神様、各支部大神様の御慈悲、そして会員の皆様の精進努力の賜物であると感謝申し上げます。
ご存じのとおり令和6年は「龍」の年です。辰年は「陽の気が動いてあらゆる物が振動し、活力が盛んになって大きく成長し、形が調ってゆく年」などといわれています。そして、龍は水中か地中に棲むとされ、その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われています。龍の起源的にも水と深く関係しており、今年は龍のように飛躍を期待できる反面、私たち人間が自然や社会を顧みない行動をすると、水にまつわるしっぺ返しがあるかもしれないので注意をしなければならないと思います。
私たち「法華経の行者」にとっては、龍はとても身近な存在です。私たちが秋に修行をしている身延七面山の七面大明神は「龍神」です。昨年は、希心會として初めて身延山での修行を行いましたが、題目修行で参拝した妙石坊にも七面大明神は祀られています。この場所で日蓮上人が龍神と出会い、「我は七面大明神、末法の世に法華経を行ずる者を守護し、その苦しみを除き心の安らぎを与えるであろう」と宣言されたことがはっきりと記録されています。七面大明神はとても力のある神様であり、希心會でも数えきれない功徳を頂戴してまいりました。また、希心會の重要な行の一つである御指導でも「龍」の力をおかりすることが多くあります。
しかし、龍といえども獣であり、私たちの法華経の行を助けて頂ける反面、その反対の力も強いので気を引き締めて祈願し、行をしなければなりません。お経巻にも「龍魚諸鬼の難」や「毒龍諸鬼」と言ったことばが出てきますが、一方で『提婆達多品』には「我大乗の教をひらいて 苦の衆生を度脱せん」とする者には、「天人の戴仰する所 龍神もことごとく恭敬す」と説かれています。つまり、令和6年も法華経行者を守護して頂ける龍神に私たちの行を助けて頂くには、希心會の立教の大綱に従って行をしてゆくことが求められているのです。(「立教の大綱」については希心會HPを参照してください)
地球規模の環境変化、天候の変化は今年も加速するでしょう。世界各地での紛争もやまず、天変地変は起こり、事件事故は多発し、私たちの社会生活にも影響があるかもしれません。しかし、私たち希心會の会員は「大乗の教をひらいて 苦の衆生を度脱」することを誓い、今年も御先祖の供養を行い、希心の行を多くの方に知って頂き、わかって頂き、私たちの仲間に入って頂くことを続けてゆかねばなりません。
私たちの命は、過去無量劫の先祖からのつながりの結果であり、この世界の長さからすると今生での命はほんの一瞬です。ですから、毎年毎年、毎日毎日、一瞬一瞬を大切にして頂き、己の使命をしっかりと認識して日々の行をして頂きたい。「さあ今年もがんばろう!」と元旦を期して奮起して頂きたい。しかしその奮起が、いわゆる「竜頭蛇尾」にならない様に継続してゆくためには、行は一人ではできない、仲間が大切であるということを考えて頂きたいと思います。「慈悲の心」を持って、お互い励まし合って行をして頂きたいと思います。
本年も会員皆が一丸となって、一人ひとりが健康で、前進の行をして頂けることをお願いして新年の挨拶とさせて頂きます。 合掌
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