令和6年 身延祈願参拝下山祝賀説法会 会長挨拶

 本年も、希心會の身延修行に全国津々浦々から、また海外からも多くの方々に修行をして頂いたことに感謝を申し上げます。

 今年は元旦から龍の凄まじい力を見せつけられ、その後も各地で台風、水害と、荒れ狂う龍の力に翻弄されています。今回の身延修行でも、被災地から大変な思いをして修行にこられた方々もおられます。このような天変地変を鎮めるために、希心會では本部、各支部で行を続けています。そのような日々の行の集大成として御山修行は位置付けられていますが、希心會に入会する方、御山修行に来られる方は、幸せで幸せで何も苦労が無いという方はほとんどおりません。私も同様です。希心會の会長、支部長、導師も一人ひとりは希心會の会員であり、一人の悩み多き人間です。ですから我々は皆、個々の因縁をきれいにするために、一人ひとりが自ら行じなければなりません。希心の法華経は皆さん一人ひとりの行であり、皆さん一人ひとりのものです。

 希心會は今年で開教72周年となっています。この72年間に希心會で行をした方々はどれほどの人数がいるでしょうか?皆さんそれぞれの時に希心の法華経を信じ、御山修行を行い、我が家我が身の幸せを願い、行をされてきました。それは、この希心會の先祖供養の行が本当に意味のある行であると感じていたからでしょう。皆さんはまさしく今、希心會の過去の行者と同じ様に行をされています。御山修行にしても、72年前とやり方は変われども、先祖の供養を行い、自らの因縁を洗浄して、善き順序を頂くというその根本は変わりません。

 希心の法華経の行を信じて謙虚な心で教えを学び、実践し、間違っていたと気づいたならば「申し訳なかった」と素直に懺悔し、老いも若きも共に和をもって協力し合えば、必ず善き順序を頂くことが出来ます。そのような心と態度で行に臨めば、皆さんがこの世に入って来たよりも少しでも善き順序で霊界に行くことが出来ます。そして来世では今よりもっと高いところから行をすることが出来ます。それを続けて行くと、皆さんは、いつかは「菩薩」となって、この世の人々を救う行者となります。これこそが『立教の大綱』にある「菩薩行の実践」です。

 本日の下山祝賀説法会にあたり、普賢様より頂いた御詞の中に「御山修行に参加できなかった者にも心を寄せるように」という意味の御詞がありました。私たちの周りには、様々な理由で御山修行に行きたくても行けなかった方々がたくさんおり、その方々と共に成仏したかった先祖が無数にいたのだと考えると、そのような人々に心を寄せ、その因縁洗浄を願い、そして自分自身は御山修行ができたことを感謝しなければならないと思います。

 「希心の法華経は懺悔の行であり、法華経の心は感謝の心」です。『譬喩品』には「この経に於ては信を以て入ることを得たり」とありますが、これからも希心の法華経を信じ、何事も信念をもって臨めば、願いは成就するということを信じ、感謝の心を忘れず、共に次の修行を目指して頂けることをお願い致します。 合掌


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