身延七面山祈願参拝御礼の経文供養 会長挨拶

この二年間、国内外を脅かし、社会や人々の生活を根本から変えてしまった新型コロナウィルスの蔓延の中、今年の身延七面山修行も、春の清澄山と同様に各支部の代表導師による祈願参拝を行いました。そして、今回も多くの会員の皆様が自宅で真剣に祈願をして頂いたことに感謝を申し上げます。

 各支部の下山後の御指導の御詞を見ると、大神様は「皆の祈願は受け取った、しかし、その祈願が成就するのはこれからの心と行である」と教えてくださっています。

 希心會は土地や地域のつながりではなく、個々の人々の因縁のつながりで行をしていることはご存じと思います。過去生の因縁によって希心會に導引かれ、祈願をしようとする者は、その因縁がつながる支部の大神様により、その年の正月にその支部、その者の「祈願日」を教えて頂けます。その定められた日こそ、それぞれの者が祈願をすべき日であり、その者の過去生の因縁が多く成仏して頂ける日なのです。天候も同様です。今回も各支部の祈願は、晴天の日もあれば台風の中での行もありました。すべては霊界の順序であり、自分の都合で選ぶことはできないのです。様々なことを乗り越えて、祈願すべき日に行ずるからこそ、一心に祈った者の祈願を大神様に受け取って頂けるのです。大事なのは「定められた日に一心に祈る」ことであり、大神様は祈願した者の「これからの行を見ている」ということです。

 今回も自宅で祈願して頂いた方がほとんどですが、たとえばコロナ禍での会社のテレワークと同じく「自宅で、一人で、一心に祈願をする」ということは大変な行です。誰も見ていない、適当にやろうとすればできる。しかし神様は、霊界は御覧になっているのです。だからこそ自宅での祈願者は真剣に祈願をされたであろうし、だからこそ「(一心に祈願した者の)祈願は受け取った」と言って頂いているのです。

 それでは「これからの心と行」とはどういうことでしょうか?皆さんの願いを、祈りを大神様はご照覧くださった。次は私たちが個々の祈願に対して、どのような行いをするかが問われる番です。いつも申し上げるように、お願い、お願いだけではいわゆる「神頼み」になってしまい、物事は成就しません。私たちは神様に祈願をしたならば、それをかなえて頂けるに足る行をしなければなりません。それは、仏道に帰依し、法華経の力を信じ、御題目を唱えて行ずることです。また日々の行とは、仏道や法華経の行だけではなく、家庭、仕事、学校といった社会(娑婆)での行をしながら、自分の生き方を見つめること。そして、自分の因縁を成仏させるためにも、自分に近寄って来る縁のある人々を導引き、希心の法華経の行に就かせることが大事です。このようにして、日々の生活の中で行った自分自身の行を諸佛諸天善神に見て頂くために、また次も御山の修行を、祈願を行うことです。

 令和3年の御山修行も清澄山旭が森と自宅の祈願で始まり、身延七面山の山門と自宅での祈願で終わりました。祈願をした場所はどこであれ、一心に祈るならば、神力品にあるように「是の処は即ち是れ道場」なのです。そして、自分の「日々の行」がどうだったか、「一心に祈願」ができたかどうかは、自分自身が一番わかっているはずです。神様は、霊界はそれをお見通しなのです。

 コロナ禍というすべてが不透明な今この時代だからこそ、自分の今いる場所、行をする場所を大切にし、起こったことを受け入れ、反省と感謝で日々を過ごすことが大事です。そして、皆さんのすぐそばにいる、悩んでいる人々に法華経や御題目を少し伝えてあげること。「因縁洗浄をする」、「祈願をする」という道があるということを教えてあげてほしいと思います。そのような行を一つひとつ行うことにより、皆さんの悪因縁は必ずきれいになってゆき、祈願成就につながります。それらの力が集まれば、この国を、この世界を少しでもよくしようという大願祈願の成就につながります。この日々の行こそ、次の御山修行の入口となるのです。

 これからも、皆さん一人ひとりがより善き行のできることを祈念し、引き続き精進をしてくださることを心よりお願い申し上げます。 合掌


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