■【旧】会報第2号『神先祖に守護される正しい行に進め』

●号数・発行日 2号 昭和39年5月1日
●題    名 神先祖に守護される正しい行に進め
●筆    者 故初代会長 飯島 将吉

 法華経の説法は何時説いても同じである。同じだからつまらないと申す。それらは大違いである。真実の説法に二言は無い。毎日供養する一切経は何時読んでも同じである。我見において説法し、また聞くものではない。

 我等子孫の者が自ら親先祖に御供養すべきもので、拝み屋ではない。弁天様やお稲荷様を拝むのではない。この娑婆においても一番自分の子がよその子よりいい。その御先祖が喜んで守るのが当り前。それを中には迷信だとか、この文化の時代じゃないか、と云われますが如何に文化が進みましょうとも、親なくして生まれる者は1人もいない。親があって生まれた者です。「オギャア」と生まれて同時に産衣を着せたりオムツを取り替えて戴いて、毎日毎日可愛がって育てて下さったその親を不足にしてはならぬ。

 孝養の御供養をするのが本当です。私は25才の寺田と云う青年に導引かれたが、その青年は毎日来て御供養してくれた。6日目の晩飯島さんお経を上げてくれませんかと言う。『僕は色々なことをやったが皆どれも同じだからお経は上げないよ、君が熱心だから入会したのだ。会費は映画に行った算り(つもり)で払っておくからいいじゃないか、』と言うと、「飯島さんこの法は今迄の法と違って、先祖の病気が治るから、良くなるからやって下さい。御経を上げなければ先祖が困りますよ」と云われ、この一言に打たれた。

 と云う訳で1週間目に1人導引き、丁度18日目に18人導引き、1か月の中に38人導引き、『出雲より出でて関東に咲く蓮華草』出雲の神は神の取締役その出雲から出て関東に咲く蓮華草、と大きな使命を受け、勇猛精進してこの厚木に導師も沢山でき、信者も沢山あり、現在では12支部にもなり、これからどんどん皆様が一生懸命やって、支部は500の支部が出来るのが当たり前、これが8番の経巻から見ると戒壇の建立である。

皆さんも確り行じて神に守られる行をして貰いたい。忙しい中を導引き功 徳を積んで信者をよく廻り慈悲かけて、病気災難のないようにして下さい。ただ信者ばかり増やして会費を貰うだけでは法華経の行者ではない。ただの信仰団体と同じでなげかわしい。

 懺悔経の中に「諸々の雑華経の中にこの法を説く」としてある。諸々の雑草で幾らでも出る。取っても出る。その雑草(雑華経)の中でかたい決心を持ち、堅固なる心で各家庭を導引いて幸福になるようにしてもらいたい。

 家では禅宗だからまた門徒宗だからやらないと申する者もいるが、宗旨には関係ないのです。お釈迦様は40余年間方便を説かれ霊鷲山という所で8年間この法を説かれたのです。

 身体の弱い者、心掛けの悪い者、勝負にこる者、なまけ者、お金使の荒い者がいたなら家庭は暗くなります。様々な病気、心の病気も寿命の増益も戴ける。経巻の中には一切衆生を救うものなり、世間の苦を救うと書いてあり、お互いに精進すれば、にこにこして80才、90才迄も余命を送れるのです。

 説法はただ聞くだけではいけません。無量義の行をしなければなりません。如何に1,000人、2,000人、5,000人と導引いても、自分の心が曲がっていたり、曇っていたり、経巻にあてはまった行いでないといくら経巻上げても守護がない。

 正しい心に治ってこそ諸仏諸天から守護がある。心と云うものはみな人の心ではない。自分の心を治さなければ守られません。ああ悪かったと懺悔して、早速今から心掛けをなおしましょうと行じてこそ、神は守護して下さるのです。

(一部の語句、書式等を変更しています。)


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