平成27年11月号 身延七面山下山祝賀説法会 会長説法

本年度も多くの皆様が御山修行に参加して頂きありがとうございます。御山修行は希心會の目的ではあり ませんが、私たちの使命を達成するためにとても重要であり、日々の行の集大成であることは間違いありま せん。また、御来光は御山の行にとって重要ではありません。皆さん一人ひとりがしっかりと自分の行をし、 祈願ができたかどうかが重要なのです。

御山日程は一年の初めに霊界から授かった日程です。よく皆さん日が悪いと言いますが、曜日は娑婆の都 合であって霊界の都合ではありません。私たちが供養している先祖、因縁は億々万劫という気の遠くなるよ うな過去からの先祖です。私は霊界の順序が現在の土日だけでつくとは思いません。御指導で頂いた日を目 指して順序をとる事で、初めて皆さんに課せられた因縁洗浄成仏の使命が果たされるのです。

七面山上では御開帳で七面大明神を拝しました。七面大明神は左手に宝珠を持っている。それは皆さんが 求めている宝、願いの象徴です。そして右手にはその宝珠が納めてある宝物殿を開ける鍵を持っている。皆 さんはそれぞれの願いを果たすため、その宝珠を頂くために修行をした。そして七面大明神はそれを得る鍵を 授けてくれようとしていたのです。七面大明神がおられる厨子の上には「感応」と書いた額がある。まさし く七面大明神は皆さんの願いを感じて応えて頂ける神様です。そしてその鍵を得られたかどうか、宝珠を得 られたかどうかは皆さん自身が感得することですし、もし得られたらその喜びを回りの人々にも伝える事、 また改めて御礼を申し上げに七面大明神に会いに行くこと。もし得られたと感じられなかった方は、また 日々精進して再度七面大明神にお願いしに修行をしてほしいと思います。大きな願いは一回ではかないませ ん。日々修行をし、導引きを行い、そして御山修行に行って、少しずつ薄皮をはがす様に祈願成就に近づく のです。

また、修行は一人ひとりのものですが、自分だけで修行ができたとは思ってはいけません。多くの方々の おかげで修行ができたことに感謝しなければなりません。そして、雨の日も風の日も私たちを見守りながら 共に修行をしてくださった本部御旗、支部御旗、つまり御旗に分身として乗り移っておられる本部、支部の 神様に感謝しなければなりません。私たちはいつも「ありがたい」という気持ちを常に心に置いて修行しな ければなりません。修行だ、修行だと言いながら、心が娑婆にとらわれていなかったか、本当に大神様の慈 悲に感謝し、御題目にすがって行ができたのかどうかをもう一度ふりかえるべきだと思います。そして毎年 のように行ができるという幸せを謙虚に感謝しなければなりません。今後も毎年修行に行ける保証はどこに もありません。常に今回が最後と思って真剣に行じて頂きたいと思います。 そして、修行とは御山修行のことだけではありません。毎日御経を読み、導引きを行い、先祖供養をする という日々の行があってこその御山修行です。日々の行はすなわち日々の生活です。生活は決して楽なもの ではありません。誰でも多かれ少なかれ苦しみながら日々の生活、すなわち行をしています。行は私たちの 人生です。よく御指導で「己の行を厳しく振り返れ」と神様からご注意がありますが、私はこれを希心會の 行のことだけでなく、自分の生活を振り返り、反省することだと考えています。私たちは法華経の行者とし て自分のことだけでなく、いつも他の人々のことを考え、衆生を救うのだという大願祈願をして行じて頂き たい。お経巻には「佛土を浄めんが為の故に、常に勤め精進し衆生を教化せん」とあります。私たち希心會 の会員は、法華経行者としての使命を認識し、常に勤め精進したいと思います。これからもぜひ一緒に希心 の法華経に邁進して頂けるようお願い致します。


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